スピリチュアルロード おんたけ王滝

御嶽山・古道遊歩

いにしえ人が辿った千年の山道を踏みしめ、心身の蘇りを体験する。

木曽御嶽山は、信仰の山として畏敬を集めてきた霊峰です。
開山は七世紀初期、御嶽信仰の山として開放されるようになったのは江戸時代で、年に普寛行者が王滝口を開き、その道が長く使われてきました。
「御嶽古道」は歴史が香る山麓の道です。清流のせせらぎを聞きながら日ごとに代わる樹木の色、可憐な山野草、生きものたちに出会う自然の中で心も身体も生き返るよう。御嶽山麓の変化に富んだ、トレッキングが楽しみな遊歩道です。

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遊歩1 一合目(王滝村観光案内所~御嶽神社里宮)

1.一合目の碑

かつては全国からの御嶽参りの信者で賑わった王滝口一合目のバス発着地。村の広小路でもあった。

2.御嶽神社別殿

室町時代からの社家であり、御嶽山の祭祀を司る滝神主家の一角に御嶽大神を祀る社殿が設けられている。島崎藤村の「夜明け前」の舞台となった旅館で、藤村関係の書など展示している。

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慰霊碑や瀬戸川国有林の木曽桧林が眺望できる。

4.勝海舟書の碑

里宮への旧参道脇に倉石明神の碑がある。幕末の政治家勝海舟の書である。

5.講祖本社(普寛堂)

普寛行者による王滝口登山道の開闢によって王滝村は経済的にも大きな恩恵を受け、その遺徳を称えるため普寛堂が建立された。覚明、普寛、一心、一山行者の銅像と普寛行者の生前に作られたという木造坐像が安置されている。

6.御嶽神社里宮

ヒノキとサワラの巨木がうっそうと茂る樹林の中、長い石段の参道を登り詰めると高い岩壁を背に社殿が建つ。古くは岩戸権現と称され、室町時代後期頃から御嶽三十八社の一社として信仰を集め、江戸時代には御嶽山頂に祀られた御嶽山座王大権現の里社として全国にその信仰が広まった。御嶽信仰の聖地。

■天狗の面

社殿の中には島崎藤村の「夜明け前」に取り上げられた天狗の面の額や江戸時代初期からの多くの絵馬が奉納されている。

遊歩2 バス停「くんざ」~一心堂~二合目(旧道)

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実を付けたサワグルミ。

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県道眼下にのどかな民家風景が広がる。

3.一心堂

普寛の教えを継いだ一心行者が祀られている。御嶽山王滝口の聖地。

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シダレザクラの大木、春にはみごとな花を咲かせ、楽しませてくれる。

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野草が咲き乱れる胡桃沢橋近くからは、天気が良ければ御嶽山が見える。

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王滝口登山道二合目(旧一合目)。鳥居の向こうに御嶽山が眺望できる。御嶽山の遥拝所。

■東郷平八郎額

鳥居に掲げる「御嶽神社」の神号額は東郷平八郎元帥の揮毫。御嶽行者の聞いたご神勅によりロシア艦隊を全滅させることができたという。

7.勝海舟書の碑

百草屋さんの店。めったに開店しないが、かつては登山客の茶小屋として賑わった。

8.二合目

樹下に霊神碑が点在し、当時の面影を残す旧街道。

遊歩3 大又~大又三社

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歩きやすい古道。時折鳥のさえずりが聞こえる。

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霊神碑が立ち並ぶ古道。

3.

右下方より涼しげな大又川のせせらぎが聞こえ、トレッキングの疲れを癒してくれる。

4.大又三社入口

■大又三社

下から一直線の長く急な階段の先に御嶽三大神の御嶽山座王大権現、八海山大頭羅神王、三笠山刀利天宮が祀られている。御嶽山の頂上をはじめ各霊場に参詣できない信者のために奉祀された。

■御岳三大神

5.幕岩

御嶽山の溶岩の噴出により押し出されてできたものである。仏の穴から新滝まで続いている。

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明治45年に建てられた、苔むした新滝不動尊道の碑。歴史が感じられる。

遊歩4 清滝~新滝~十二大権現

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カツラの木に抱かれた石標。歴史が感じられる一コマ。

2.花戸普寛堂

御嶽山王滝口を開き、御嶽信仰を全国に広めた普寛行者の墓所のひとつ。普寛行者を案内した吉神行者(小谷吉右衛門)の子孫が茶小屋を開き、現在もこの堂を守っている。
普寛行者の遺言により4箇所に分骨されたが、辞世の句で「なきがらは いくつの里に埋むとも 心御嶽に有明の月」と詠まれた。これが死後、霊魂が御嶽山に還るという霊神信仰のもとになった。

3.清滝

古くは道者が75日間あるいは100日間籠もって精進潔斎する行場であった。清滝は車道から見える滝で水行に最も利用される滝である。清滝不動明王、清滝弁財天が祀られている。高さ30mあり、水量も多く寒中には巨大な氷柱が出現する。 滝直下の朱塗りの橋を渡るつづら折れの急坂は新滝へ続く。
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4.新滝

新滝不動明王、八大龍王が祀られている。滝裏に小さな岩祠があり、滝を裏側から見ることができるので裏見滝とも呼ばれる。滝のそばに岩窟があり行者がここにこもり修行する神聖な場所である。
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5.十二大権現

木花開耶姫命(コノハナノサクヤヒメ)が祀られている。昔から子授け、子育ての神様として親しまれている。「猿ボコ」という小さな人形を供える慣わしがある。

遊歩5 せせらぎの小径~銀河村キャンプ場

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旧登山道は小さく曲がりくねり、両側に大小さまざまな霊神碑が数多く見られ、ヒノキ林、雑木林、カラマツ林などいくつもの林相が楽しめる。

2.銀河村キャンプ場

御嶽山4合目(標高1,500m)に広がる高原の中心に位置する。キャビンやバンガロー、テントサイトをはじめ、本格的な天体望遠鏡などを備えた「星の家」や、工作実習を楽しめる「森林学習体験館」などの設備が充実。

3.御岳高原

中央アルプスの眺めを楽しめる御岳スカイラインの途中、標高約1,500mの高地に開ける美しい高原です。

遊歩6 八海山下~八海山神社

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小岩が点在する遊歩道。

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クマザサとカラマツ林が美しい。

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霊神碑の向こうに、土に半分ほど埋もれた石の階段が続く。

4.旧八海山からの眺望と黒石小屋跡

眺望が良く、左から鉢盛山、きそふくしまスキー場、手前に倉越高原、奥に中央アルプスの山並みを見渡す。
右側の谷あいから渓流の音。斜め右下には神王原、スキー場チャンピオンゲレンデのリフト乗り場が見える。

5.八海山神社

この水は眼の病を除くという信仰がある。

6.八海山神社

本殿には八海山大頭羅神王が、八海山神社の境内には摩利支天尊(武神、かげろうの化神ともいう)、八大龍王尊(水神)、愛染明王(縁結び、恋愛の神様)が祀られている。

7.八海山神社

普寛行者が御嶽山王滝口を開山したのち、越後国八海山を開き、黒石に八海山大頭羅神王を勧進し八海山大神とした。

8.八海山神社

現在の神社は道路の開通により旧黒石から移転された。

紹介

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▷  御嶽古道 聖なる峰へ続く道 木曽おんたけ観光局×YAMAP

 

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