8月19日。
王滝村役場主導の滝越地区への一時帰宅がありました。
王滝村中心地へ、ヘリコプターで避難された滝越地区の方達と、一般車が通行できない林道を大きく迂回した（１時間３０分）、一時帰宅です。

滝越地区の方達は、ヘリで避難されていますので、自家用車を取りに行くことが、今回は主な目的になります。
木曽おんたけ観光局としては、まだ確認できていない、自然湖の被災状況の確認になりました。

　

2018年の道路崩落時と同じような被災状況となりました。推定７〜８m増水。

　

橋、乗り場、全て深い泥に浸かる。トイレも転倒。

　

受付小屋が浮き、転倒。中の棚が倒れ、窓ガラス破損。　単管パイプ１本に天井が刺さり、かろうじて引っかかっているる。不安定なので、今回は、小屋の中には入れず。小屋の再設置と、中の清掃が必要。

　

橋は、乗り場に向かって低くなっておりますが、橋もほとんど水没した模様。泥が残り、車が入れないので、通行する箇所だけとりあえず除去。

　

カヌーの小屋は、少しだけずれ、泥水の浸水に遭いました。泥水がしっかり入ったカヌーは、びくともしないし、床が凹む負担があり、かなりの手間、時間をかけ全て抜きました。

道路崩落で通行できないだけではなく、今回も、ひっそりと、大きく大きく被災しました。
人的被害は、なかったのでそれだけは幸いです。

今回と、これから何度かあるであろう、限られた時間の一時帰宅では、なかなか復旧ができません。
ひっくり返った小屋の再設置は、なんとか一時帰宅時に行えればと、業者の方と検討中です。
しかしながら、凹凸が激しい未舗装の林道をクレーンが付いた重機等が通行するのは難しそうです。
といっても、泥だらけの小屋の中を早く清掃しなければ、カビや、痛みが激しくなります。

　

この写真は、自然湖より下流にある王滝川にかかる松原橋のライブカメラの映像です。
王滝川である自然湖は、この橋より約７キロほど上流にあるため、ここの増水量で、自然湖の増水量も判断できます。
1枚目は、8月15日5:19　とんでもなく増水しています。
自然湖とこの橋の間にある道路崩落場所の、推定崩落時間は、7:00ぐらい。
この大増水が大きく影響したと思われます。
8月14日夜から、8月15日朝までかなり強く雨が降っていました。
上流のダムの放流量もかなりだったと思われます。
自然湖も、この時が一番多く増水していたと思われます。
2枚目は、いつもの増水時の様子です。前日もこれぐらい常に増水。

普段は、これぐらいの水位です。雨が少ない日が続く時は、もっと少なくなります。

　

8月19日の自然湖の様子です。まだ、濁りが取れていません。立ち枯れの木は、何本か折れおり、どこからか流れてきた葉のついたままの木々が、たくさん漂着していました。自然湖に流れ込む下黒沢川の土砂もかなり広がっていました。今回も、自然湖の風景がガラッと変わった感じです。

本格的な自然湖の復旧作業は、道路崩落箇所が復旧し、通行できるようになってからになりそうです。

現在、道路崩落の復旧の見込みも立っておらず、自然湖も被災し、こちらも復旧の見込みが立っていませんので、しばらく、「自然湖ネイチャーカヌーツアー」は、開催中止となります。
また、このたび、今シーズンご予約、ご予定をしていただいた皆様には、大変申し訳ございませんでした。
復旧後、ぜひ、ご参加いただけたらと思います。